春色の雲

上京一人暮らしの新卒OL、日々おもうことの記録。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン 感想

 

 

本日、ヴァイオレット・エヴァーガーデン 全13話、観終わりました。

 

いやー、、、いいアニメでしたね。映像も、音楽も、ストーリーも、どれをとっても美しかったです。こういう美しい物語を見ると、心が洗われるようです。

 

 

内容を観たことがない方のために簡単にご説明すると、

ヴァイオレット・エヴァーガーデン』とは、元軍人で退役後に”手紙代筆人”の仕事を始めた女の子のお話です。その子の名前がヴァイオレット・エヴァーガーデン。この名前は生まれた時からずっと持っていた名前ではなく、名付けてくれた人がいました。彼女はその人が残してくれたある言葉の「意味」を、手紙代筆人という仕事を通して探していく、そういったお話です。

 

彼女が仕事の依頼を通して多くの人の悲しみや苦悩、愛に触れながら、真っ直ぐにそれらと向き合おうとする姿は、毎回涙なしには観られません。

 

特に10話はファンの中でも人気のエピソードだそうで、ちょうどYouTubeを観ていたらお笑い芸人のFUJIWARAさんのリアクション動画を見つけました。そしてそのリアクションを見ながらまた涙する私。。。笑

 

もう一度観たい、そう思えるアニメでした。

 

 

そしてここからは少しだけ、感想をお話ししたいと思います。ネタバレが苦手な方はご遠慮ください。

 

 

 

最終話でのヴァイオレットから少佐へのお手紙。私はヴァイオレットは少佐に一言「愛してる」と書くのかな、なんて単純に思っていました。しかしその内容は、「春が来て、夏が来て、秋が来て、冬が来て…季節がどれだけ巡っても、少佐のいる季節だけ訪れてきません」といった美しい冒頭から始まりました。立派な手紙代筆人になった彼女は、時の流れと”自分の気持ち”をこんなにも美しい言葉で表現できるようになっていました。私はこの冒頭に心を動かされました。

 

 

そして文末の一言、

「『愛してる』も、今なら少しわかるのです」

ここで涙が溢れてきました。単純に愛してる、という言葉を使わずに、その意味が今なら少しわかる、という表現をした彼女の心があまりに純粋で綺麗で、少佐の言葉を長い間ずっと大切にしてきたからこそ出た表現だな、と。そう思いました。

 

 

書いた手紙が街中に舞っていくシーンは本当に綺麗でしたね。私はこのシーンを見て、日本にも、そしてもちろん世界中にも、歴史上戦争によって亡くなった方々が大勢いることを思いました。きっとそれぞれに大切な人がいて、そしてそれぞれが誰かの大切な人だったはずです。消せない過去も、取り戻せない未来もきっと数えきれないほどありますが、大切な人を想うその想いだけは、たとえ目に見えなくても、残された人達に受け継がれ続けていくんだろうな、と。そしてその想いを受け継いだ人達で、これからの未来を紡いでいくんだろうな、と。これじゃまだまだ短絡的な考えなのかもしれませんが、私は、そう思いました。

 

 

そして、最後のシーン。ヴァイオレットが自然豊かな場所にある小さな家に訪問し、いつも通りの挨拶をしていたところ。顔を挙げて依頼人を見た途端に、彼女の表情が変わりました。嬉しそうな、どこか泣きそうな、そんな表情。これに似たようなシーン、どこかで見たことあると思っていたのですが、、、

 

 

思い出しました。宮部みゆきさん原作の『ブレイブ・ストーリー』です。私はこの映画が大好きで、小学生の頃DVDを買ってもらって何度も何度も繰り返し見ていました。その映画の最後のシーンでも相手側の表情は見えないのですが、主人公が会いたくて仕方なかった人、でももういないはずの人のような声がするのです。そしてその先を見るなり主人公の表情が変わり、彼の泣きそうな表情で画面は途切れエンドロールが流れる、そんな終わり方でした。

 

 

余韻の残る、素敵なエンディングですよね。観た人はその真相や続きが気になって誰かと話したり、考察をしたりします。その時間は物語を観たり聞いたり読んだりする上での醍醐味だと私は思います。

 

 

今回も、しばらく余韻に浸ろうと思います。映画もあるみたいで、早速ゴールデンウィークにでも観たいと思います。

 

 

明日出社したら明後日はお休みです。

今日もそろそろ寝て、明日に備えたいと思います。

 

読んでくれてありがとうございました。おやすみなさい。