春色の雲

上京一人暮らしの新卒OL、日々おもうことの記録。

Hello Again 〜昔からある場所〜

 

 

今日は私の大好きな曲、『Hello Again 〜昔からある場所〜』についてお話したいと思います。

 

この曲は1995年8月21日に発売されたMY LITTLE LOVERさんの3枚目のシングルです。私が生まれるよりも前にリリースされた曲ですが、2010年10月にJUJUさんによってカバーされて再び人気を集めました。私はJUJUさんのカバーの方を先に知り、それから原曲を知りました。

 

原曲とかバーでは歌詞やメロディーラインは同じですが全く雰囲気の違う曲に仕上がっています。

 

原曲の方では前奏から終わりまでずっと明るく、切ない歌詞とは裏腹なリズミカルな曲調がとても特徴的です。聴く人の心に違和感なくスッと入ってきて、聴いていながらどこか懐かしさを感じる、そんな曲のように思います。akkoさんの真っ直ぐな歌声がとても魅力的です。

 

カバーは流石JUJU様とでもいうべきでしょうか、曲を見事に自分の世界で表現されています。原曲の方とは異なりゆっくりとしたバラードな曲調で、一つ一つのメロディーと歌詞をとても大切に歌われているのが伝わります。私は聴きながら何度も涙しました。

 

 

私はこの曲のメロディーラインと歌詞が大好きです。曲中何度も転調するのですが、その度に胸に迫ってくるような感覚になります(どなたか共感してくれる方がいらっしゃいましたら嬉しいです)。

歌詞についてはきっと色々な方が考察してらっしゃるかと思いますし、聴く人によって感じ方も意味も異なってくるように思います。なので、私は私の感じ方でこの曲を大切にしたいと思っています。

 

ただ音楽ってすごく不思議で、曲を聴く度に、その曲を一番聴いていた時のことを鮮明に思い出せるような気がするのです。私はこの曲を高校生の頃に毎日聴いていました。私は、当時すごく仲よかった男友達のことが好きでした。そして、何も伝えられないまま私はアメリカに留学に行くことになりました。それから彼とは会っていません。彼に彼女ができたと人伝に聞き、帰国後も連絡を取ることはありませんでした。

 

 

個人的にはこの曲の1番の歌詞で

 

『雨はこの街に降り注ぐ 少しのリグレットと罪を包み込んで』

 

『泣かないことを誓ったまま時は過ぎ

 痛む心に気が付かずに 僕は一人になった』

 

という表現から、最後大サビの

 

『雨はやがて上がっていた

 記憶の中でずっと二人は生きて行ける

 君の声が今も胸に響くよ それは愛が彷徨う影

 君は少し泣いた? あの時見えなかった』

 

に繋がっていくところが凄く好きです。

 

人は大切な人と別れて、それが悲しみだったり、後悔だったり、罪悪感だったり、色んな感情になって、日々それから抜け出せずに頭から離れなかったりします。降り注ぐ雨が表すのはきっと、涙や時の流れなのではないかと思います。そういった自分自身を苦しめる感情を、過ぎていく日々の中で知らず知らずのうちに包み込んで蓋をします。

 

自分の気持ちに見えないふりをしているうちに、本当に自分の気持ちが見えなくなっていく。側にいてくれた大切な人はもういない、一人になったことを改めて実感する。

 

そういった歌詞から、2番では自分自身が強くなる決心をする姿が表現されています。そして大サビ。

 

自分の心を苦しめていた、後悔や罪悪感を包み込む雨は止んでいた。もう側にはいられない現実を受け入れ、別れたあの日のこと、大切な人の影や一緒に過ごした日々は思い出として、大切に、自分の心の中に。

 

前を向いて歩いていける、この歌詞は、そういったメッセージを教えてくれているかのように私は感じています。

 

今はさすがに彼のことを思い出して切なくなることはありませんが、当時はこの歌詞に凄く慰められました。”記憶の中で生きていける”って表現、凄く素敵ですよね。

 

 

私は「歌詞」というものが凄く好きなので、これからも好きな曲について時々書いていきたいと思います

 

皆さんにも大切にしている曲や歌詞はありますか?

 

 

ブログを書いていたら、いつの間にか日付を越えていました。

今日も読んでいただきありがとうございました。おやすみなさい。